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〖特別空間!!アートx機屋!〗のこぎり二 国際芸術祭愛知2022 一宮尾西エリアレポート

作成日:2022.8.23 / 最終更新日:2022.8.22
塩田 千春 <糸をたどって>
一宮ー尾西エリア のこぎり二 会場

ご覧いただきありがとうございます。

今回は ぜひご覧いただきたい! <アートx機屋>の大規模インスタレーション をご紹介したいと

思います。7月30日より愛知県では 県内4つの会場エリアで、32か国、100組のアーティストが参加する

現代アートの祭典「国際芸術祭あいち2022」を開催しています。

その4会場のひとつがなんと我らの一宮市!!で、この街の歴史や文化と融合する19アーティストの作品

を観ることができます。

国際芸術祭あいち2022  一宮ー尾西エリア のこぎり二 

塩田千春<糸をたどって>
塩田千春<糸をたどって>
塩田千春<糸をたどって>
 のこぎり二

このブログで特にご紹介したいのが、一宮エリア10会場の中の1つである 尾西エリア のこぎり二

の会場と作品です。会場 のこぎり二 は、平松毛織というメンズの機屋さんをスタジオ・ギャラリー

に転用した場所で、かつての機場に日本を代表するアーティスト 塩田千春さんの「糸をたどって」

(2022)の大規模インスタレーションが展示されています。

表現手段に「糸」を使われることも多い塩田さんが、長年「糸から服地にする場所」で紡いだ作品で、

床からのこぎり屋根の高い窓、建物の梁、使用されていた織機に無数にめぐらせた赤い糸が、この地の

人、機械、産業、文化、それにまつわる出来事、様々な想いなどを、今は静かになった空間に鮮やかに

ダイナミックに蘇らせています。

ファッション、繊維関係の方なら織機の音や産地訪問時の会話などを思い出すかもしれませんね。

現在この地に携わる者としては、迫力のある力強いこの作品に、過去の記憶ももちろん感じますが、

危ぶまれている産地の継続、未来にエールを戴いているようにも感じました。今回の芸術祭の

テーマ STILL ALIVE ー今、を生き抜くー これをまさに体感できる作品だと思います。

またこの街を知らない方でも、この建物の色合いや匂いは、流れていた時間の長さを肌で感じると

思います。歴史ある空間とのこぎり屋根からの優しい北光線に包まれる、斬新で迫力ある赤い糸の

インスタレーション、観る人それぞれに様々な記憶、想いが蘇ってくることでしょう。

開催期間中しか体感できない本当に特別な空間。見ごたえ充分ですよ~!!

ぜひ足を延ばして、国際芸術祭あいち2022 一宮エリア へお越し下さいね。

国際芸術祭あいち2022

テーマ STILL ALIVE – 今、を生き抜くアートのちから –

開催期間 2022/7/30~10/10

会場 愛知県芸術文化センター、一宮市、常滑市、名古屋市有松

公式サイト https://aichitriennale.jp/

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