今回はオーガンジー・楊柳・タフタ・ポプリン・タッサー・シャンタンについて深く見ていきましょう。
オーガンジー
英文名 Organdie
和名 絽、紗
経緯共に強撚糸をからみ織(滑脱防止)にして一見透ける平織の様に清涼感をもたせた織物です。
絹、合繊、綿の糸を使用され、絹、合繊では透け感でのシルエット表現、綿では通気性を活かした夏の羽織物に最適な素材です。
楊柳(ヨウリュウ)
英文名 Crepon
和名 楊柳縮緬
経 無撚糸 緯 強撚糸を平織か梨地織に織り上げた生機に整理加工で経皺を強く表現するため、横収縮仕上げした織物です。
絹、合繊、綿の糸を使用され、絹、合繊では透け感とドレープ落ち感、綿では夏のギャザースカート等、フォルム性とドレープ性を兼ね備えた清涼感のある素材です。
タフタ
英文名 Taffeta
和名 羽二重
経 生糸27中( 1denier x 27本)を2本引揃え 緯 絹紡糸72/2を平織で先染め仕上した織物です。
絹、合繊の糸を使用され、羽二重餅の福井が元々の産地です。和装では長襦袢用、洋装はキュプラ糸で裏地、ナイロン糸でダウンアウター地等。
ポリエステル先染めにおいては2005年頃イタリア Nero su Nero社により形状記憶フォルム素材が大流行し、元来平織であるタフタを綾織のものでもタフタと呼ばれるくらい素材名が氾濫しました。
ポプリン
英文名 Poplin
和名 なし
絹紡糸平織(富士絹)と考えられ、経緯共に絹紡糸を高密度で平織に仕上げた織物です。
絹、合繊に限らず綿やウールの平織で高密度のものをポプリンと呼ばれますが、1825年スイスで高品質な絹紡糸が開発され、経に絹紡糸60/2 緯に梳毛糸2/80の平織りがローマ法王に献上され、その経高密度の平織物がポプリンの元祖です。
タッサー
英文名 Tussore
和名 なし
平織或は裏朱子織にて横畝を強調した織物ですが、経糸に細番手高密度 緯糸にタッサーシルク(野蚕絹)で横畝表現しています。
スポーツ衣料向けにはウェザークロスと呼ばれ、経ナイロン高密度 緯糸に綿を平織に打ち込んで撥水性、防風性と透湿性を兼ね備えた素材に開発されています。
シャンタン
英文名 Shantung
和名 なし
経糸に絹紡糸 緯糸に野蚕絹紡糸を平織に織り上げ、緯糸の横畝とそのムラ感を表現した素材が元祖です。
中国山東省での野蚕シルクから由来しています。上記のシルクシャンタンは高価なものですが、一般的には経ポリエステルフィラメント糸 緯ポリエステルスパンスラブ糸を平織に織り上げ、先染め仕上か或は原染着糸を使って後染めシャンブレー表現をしております。素材用途は主にセミフォーマルなドレス向けです。
いかがでしたか?
名前は聞いたことあるけども、詳細や成り立ちなど初めて知った方も多いのではないでしょうか。
今後もなかなか知る機会のない生地の紹介していきますのでご期待ください!
NuNoNのご紹介
ササキセルムではオリジナルマスクをはじめ自社生地を使用した小物、ペット服、デッドストックの生地切売り等行っております。
今後は弊社のストレッチ生地を活かしたスポーツウェア等にも拡大していく予定です。
本社1Fの実店舗がございますので、お近くにいらっしゃった際はぜひお越しください!
一部商品はオンラインストアやヤフーショッピングにも出店しておりますのであわせてご覧ください!
NuNoN実店舗
〒491-8513 愛知県一宮市せんい2-9-16 1F(駐車場はビル北側にあり)
営業時間 10:00~17:00
定休日 火、日、祝